190429探偵ナイトスピーク「浮気3回別居の際の書面」

探偵さん教えて~」のコーナーです。 このコーナーは、リスナーさんからの相談に、現役探偵がお答えするコーナーです。 岐阜市在住のラジオネーム「ちぃ」さんからの質問です。

先月、この番組を知り、それ以来、楽しく聞かせて頂いております。 実は、先月、夫の浮気が発覚しました。 とにかく証拠を撮らなければと思い、すぐに探偵社に調査を依頼したところ、夫が同じ会社の若い女性とラブホテルに行っている証拠が撮れました。 私が知る限り、結婚前の交際期間を含めると、夫の浮気は、今回が3回目で、さすがにもう許す気にはなれず、離婚しようと思います。

しかし、私には、先日、中学校に入学したばかりの子供がいますので、その子が中学を卒業するまでは離婚したくありません。ネットで調べたところ、不貞行為の時効までは3年あること知り、子供が卒業するタイミングで離婚しようと思い、それまでの約3年間は、夫と別居したいと考えています。

また、こういった場合、書面を作成して、サインしてもらっておいたほうが良い、みたいなことも書いてあったのですが、どの様な内容にしたら良いのでしょうか?

森上先生↓実際にお客様からよくある質問ですが、こんなこと聞いていきたいと思いますのでご準備をお願いします。

・不貞行為の時効が3年あるから、3年以内なら離婚できますよねぇ?←離婚の(も)時効が3年だと勘違いしている。

・卒業後に離婚できるように、別居の覚書を作成してほしい。←離婚前提の契約って大丈夫ですか? ・こういったケースで、卒業後に離婚って可能ですか?

・婚姻費用や監護者について。 ちぃさんはお辛い状況で大変冷静に対応されたと思います。その結果,浮気の証拠がとれて,有利な状況になっています。

どのような点で有利かと言うと,まず,相手が同意しなくても離婚できるという点です。離婚は,当事者間の話合いで決まらない場合には裁判所が判断するのですが,相手が浮気,つまり不貞行為をしていた場合には,裁判所は離婚を認める判決を出してくれます。そのタイミングは3年以内でなくても大丈夫です。ちぃさんが気にされている3年の時効というのは,不貞行為に関して慰謝料請求をする場合に問題になるものです。

具体的には,不貞行為のことを知ってから3年を過ぎると,相手はこの時効が経過したことを理由に慰謝料を支払う責任を免れることができるというものです。なので,離婚をすることに関しては,この時効は関係ありません。ただ,不貞行為を認識した上で,その後に夫婦関係を修復した場合には,その不貞行為を理由に離婚できなくなる可能性がありますので,注意が必要です。

そのため,ちぃさんの場合には,3年以上別居した後でも,お子さんの中学校卒業後に離婚するということは可能になります。 ただし,将来的に離婚するという内容の合意書を作成しても,その合意は無効です。その理由は,身分関係に関する合意は慎重に判断される点にあります。合意した時期の当事者の意思に基づかない結論になる可能性がある以上,身分関係に関しては将来的な合意はできないこととされています。 だからといって,別居の際に何も決めなくていいわけではありません。別居中の生活費や子どもと一緒に暮らすのはどちらかということを決めておく必要があります。

ちぃさんの場合には,別居に関する条件として,ちぃさんがお子さんと同居していくこと,生活費として月に相当額を支払ってもらうこと等を決め,合意書を作成しておくと良いでしょう。そして,ちぃさんが離婚を望む時期に相手に協議を持ち掛け,相手が同意をしないようであれば裁判所で調停や裁判をして,離婚をすることになります。 中学生にもなるとお子さんも多感な時期です。ちぃさん自身も傷つかれて大変な状況かと思いますが,お子さんへの影響が少なくて済むよう,ひとりで抱え込まずに,専門家や周囲の助けを得ながら解決していっていただきたいと思います。